京都市電N1860型移設工事2(牧野霊園内作業)
時系列の関係上、1から読んでいただけたら幸いです。 京都市電N1860型移設工事1(岡崎公園内作業)←リンク先
2021年9月28日~10月12日(ハピネスパーク牧野霊園内作業)
今回の搬入先は枚方市牧野にありますハピネスパーク牧野霊園となりました。前回と同様橋梁工事が必要だったり、トレーラーの進入がそのままでは出来ないとの判断を下したため特殊車両を用いての作業となりました。また作業を道路上で行う場面も非常に多く、ガードマンの手配含めて安全に作業を行える環境を整えました。電車の搬入までに完成させる必要があり、本工事も岡崎公園と並行で施工しました。
作業工程1 橋梁組立工事
既存の橋に重量がかからないようにする為にH型鋼材、敷鉄板を用いて仮設の橋梁の作成を行いました。二日工程でお客様、歩行者、学生様に気を付けながら安全に施工しました。
トラックにて敷鉄板搬入及びラフタークレーンにて揚重
ベースとなる下部敷鉄板据付作業
敷鉄板の上部にH型鋼材据付
H型鋼材敷き詰め作業完了
H型鋼材溶接作業
霊園側スロープ設置
霊園側スロープ設置完了
道路側スロープ設置
作業工程2 特殊車両(トランスポーター搬入、組立)
スロープ組立後今回の作業で必要となるトランスポーターの組立を行いました。本体の重量もかなりあるため25tRを2台使用しての作業となりました。翌朝はいよいよ電車の積込、搬入作業となります。
トランスポーター積込トレーラー進入
揚重位置まで進入
クレーンにて揚重組立
組立作業
ヘッド部分揚重
ヘッド部分装着
作業工程3 京都市電1860型搬入、レッカー据付
早朝4時約2時間の走行を終えて電車が枚方に到着しました。近隣に学校があることもあり登校時間を避けて早めの作業開始を行いました。
真っ暗な中電車を積んだトレーラーが進入してきました
京都市電N1860型搬入完了
京都市電N1860型
揚重作業用25tR2台据付位置移動
作業工程4 トランスポーターへの積込作業
25tRを2台道路上に据え付けて電車をトランスポーターへ積み込みました。
N電揚重用吊具組立
玉掛作業
N電揚重
トランスポーターへ積込作業
作業工程5 トランスポーター進入
今回の作業において不可欠である、トランスポーターがいよいよ進入です。タイヤが全て180度切れるので真横へ移動ができたり、油圧の力で水平を保つために荷台が上下するので勾配等も気にする必要がありません。前後の誘導員が無線で指示をしあいながらリモコンでの操作を行っていました。私は初めて見ましたが滅茶苦茶すごかったです。
トランスポーター移動開始
仮設橋梁進入
仮設橋梁上進入
霊園内隘路進入
作業工程6 京都市電N1860型据付作業
霊園内の据付箇所まで移動後25tR2台を据え付けて揚重、据付作業を行いました。
25tR2台での揚重作業
25tR2台での揚重作業
25tR2台での揚重作業
N電据付
作業工程7 パンタグラフ取付け作業
7月某日、パンタグラフの取りつけを行う為に再び、電車を据え付けた牧野霊園へ行きました。
今まで現場の近くを通るたびに覗いたもののずっと足場がかかっており、全貌を見ることは出来ませんでした。
今回、作業を行うにあたり、完成した電車を拝見することができました。
作業は12tラフタークレーンを使用し揚重作業を行いました。
今後、別業者にて電車、昇降用スロープの設置を行い完成となります。
商談室としての活用を考えておられるそうで、内装もかなりこだわりがある、オシャレになりそうです。
完成後、内装含めて写真をまたUPしたいと思います。
まとめ
今回の作業では120tオルテレーンクレーンを入れる為に公園内での下準備を行ったり、橋梁の補強工事を行ったりと普段のクレーン作業とは違った作業となりました。また運搬用の車両に関してもトランスポーターを使用したりと前回とは違う工法での搬入となりました。各専門家との打合せ、当日の施工によって大きな事故やミスがなく施工出来て良かったと思います。良い経験が出来るような仕事をさせていただきました。電車に関しては今後改修工事を行ってから霊園内で活用されるようになります。またお披露目の際に写真をUPします。また今回の作業が翌日の新聞に記載されましたのでUPしておきます。↓クリックで拡大
公共機関でお越しの場合
電車 JR学研都市線 藤阪駅または津田駅から 徒歩約11分
バス 京阪バス(枚方市駅南口行→津田中学校前下車) 徒歩5分
御車でお越しの場合
国道1号線、池之宮北交差点を国道307号線、京田辺方面に約2.6km